2021年6月末の臨時ブログ 日本人はデルタ株にかかりやすい!
更新日:2021年9月27日

今回日本で流行しているデルタ株(通称インド型)は、どうもこれまでのコロナと違うようです。いろいろなニュースからコピペしてまとめました。
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デルタ株には「L452R」と「E484Q」という2つの特徴的な変異がみられる。このうちL452R変異は、HLA-A24型の白血球に対して免疫機能を低下させることがわかった。日本人は60%がHLA-A24型で、その人たちはインド株に対して弱い可能性があることを意味する。東大医科学研究所の佐藤佳准教授は「日本はこれまで、欧米に比べて感染者数や死者は少なかったが、L452R変異が脅威となる可能性がある」と話している。
インドは急激な感染拡大が続き、1日の新規感染者数が40万人、1日の死者が3000人を超えている。しかしインド人の中でHLA-A24型は20%程度であり、日本人よりも割合はずっと少ない。日本では今後どれほどの感染者数・死者数が出るのだろうか。
これまで日本人は欧米人と比べて、感染者や死者が圧倒的に少なかった。その理由として、過去の風邪で獲得した免疫が新型コロナに効果を発揮する『交差免疫』の影響が大きいと考えられてきた。しかし免疫そのものを低下させるインド型では、交差免疫も発揮することができない。
ワクチンの効果に関しては、Lancet誌の論文に「ファイザー社製ワクチンの2回接種のデルタ型に対する感染抑制効果は79%」と載っている。アルファ型の92%と比べると少し低いものの、依然として高い効果があることがわかる。
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「日本人はコロナにかかりにくい」というのは変異前のことで、上記データからすると日本人こそ罹りやすい可能性があります。細胞性免疫が機能しにくいならば、液性免疫である抗体があるかどうかがカギになります。いうまでもなく感染せずに抗体をつけるにはワクチンを打つしかないので、今となっては副反応のリスクよりうつメリットの方が何倍も大きくなりました。こうやってウィルスに対する考え方は、随時変化していきます。特に新しい変異が確認されたときは、情報をアップデートしないといけませんね。
追伸1
本来副反応が起きるはずのないmRNAを注射して、なぜ副反応が起きるのか。それについてはmRNAを安定的に保つために添加されているPEGが原因と考えられています。PEGはワクチンが細胞内に取り込まれるのにも役立つとされ、mRNA型のワクチンにはが欠かせないものです。
PEGは医薬品では緩下剤(穏やかな下剤)に使われています。医薬品以外で圧倒的に多く使われているのは化粧品です。非イオン性界面活性剤として乳液にたくさん含まれているとされます。 となると、化粧品を多く使う女性は既にPEGに対して感作されているのではないか、そのため女性にmRNA型ワクチン接種後のアナフィラキシーが多いのではないか、という仮説が出てきたというわけです。もしこれが正しければ、花粉症などで使うアレルギー止めによってこの副反応を抑えられるかもしれませんね。